恋愛工学復習シリーズ⑴「Good Genes or Good Dad」
さて、今回から「恋愛工学復習シリーズ」を始めていく。
目的は、恋愛工学のフレームワークを整理すること。
現在の金融日記のメルマガでは、様々な方の交流によって非常に高度なテクノロジーが発達している。しかしながら、基本となる理論は常に初期のメルマガに眠っているものだ。そして、この理論を厳密に理解できている人は少ない。
この理論体系を一度頭の中で整理しておくだけで、今後の恋愛活動におけるPDCAが高速で回る。その意味で、将来の時間的コストや機械損失コストを最小限にとどめられると思う。
もし解説や解釈に齟齬があれば、指摘してほしい。
なお、以下の書籍が講義のベースになっているので、一読してから本文を読み進めるほうがいいと思う。
- Good Genes
- Good Dad
これを初めて見る人は、一体何のことなのか理解できないかもしれない。
進化生物学の観点から、オスは2種類に分類できる。
- Good Genes=種として優秀なオス
- Good Dad=生活するのに優秀なオス
厳密には、下記で指摘しているように「生存」と「繁殖」の根源的欲求に基づいて分類されるわけだが、上記のような理解でも問題ないと考える。
男も女も、他の全ての生物も、突き詰めて考えていくと、生存(Survival)と繁殖(Reproduction)への欲求で突き動かされているのです。さらに究極的には繁殖欲求だけなのですが、繁殖にはまずは生存することが必要なので、この両者は非常に強く結びついています。
それでは、一歩踏み込んで「Good Dad」と「Good Genes」を見ていくと、女性が男性を評価する際の関係式が見えてくる。
Good Dadと生存、Good Genesと繁殖は、互いに似ていますが、少し意味合いが違います。Good Dadというのは、自分たちの子供を守るということから、生存にも繁殖にも役に立つでしょう。一方で、Good Genesというのは、生まれてくる子供の性能を引き上げる確率が高いということで、繁殖の一部の価値だけを示します。
女が男の価値を評価する場合には、次の等式が成り立ちます。
Good Dadバリュー + Good Genesバリュー = 生存バリュー + 繁殖バリュー
つまり、これで日頃思い当たる節のある「モテ」の事象が、どの変数が原因でモテていたかがわかる。少し具体例を見てみよう。
- 小学校時代、足が速くてモテた
- 中学時代、部活で関東大会に出てモテた
- 高校時代、流行りのジャニーズっぽい髪型にして雑誌の真似事をしたことでモテた
- 高校時代、大して勉強していないっぽいふりをしていたが、塾の成績が良くて隣の女子校からモテた
- 大学時代、スタバでバイトをして新人に優しく指導していたらモテた
- 大学時代、有名なゼミに入ることでサークルの後輩女子からモテた
やはり身体的シグナル=Good Genes、社会的シグナル=Good Dadという傾向が見受けられる。一番いいのは、身体的シグナルと社会的シグナルがかぶることだ。例えば、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドなんて、両方のシグナルを世界中の女性に発信している。
さらに、この「生存」「生殖」は単に男性の分類法の一つにとどまらない。日々の人間関係にまで影響を与える重要な考え方なのだ。
さて、生存と繁殖に戻りましょう。これは男同士、女同士の友情でも当然当てはまります。自分が感情的に好きな友だちは、自分の生存と繁殖に役立つと本能が判断しているからに他ならないのです。男同士なら、こいつといると自分はモテる(いろんな女に出会えるor自分のモテを脅かさない)、金が増える(いいビジネスの話が舞い込んでくる)というような人とは、やはりみんな友だちになりたいと思うでしょう。
ともすれば、「恋愛工学」の根幹は、このGood Dad / Good Genesに支えられていると言っても過言ではないのだ。
恋愛工学の一分野である男が女を魅了するためのテクノロジー(以下、単に恋愛工学)というのは、女の本能に組み込まれている認知システムを深く理解し、自分(男)のGood Dadバリュー、Good Genesバリューが非常に高いスコアであると、相手の女に効果的に認識させるための近代的な一連の恋愛戦略ツールに他ならないわけです。
なるほど。
つまり、何か迷ったらここに戻って来ればいいわけだ。
ふと、自分の胸に問い合わせてみよう。「自分にそのバリューが備わっているのか」、「それが、自分の理想とする女性のレベルに達しているのか」、と。
残念ながら、俺は不足している。全然足りない。だから、今日も精進して自分を追い込んでいく。いつか、Xデーが来ることを信じて。
#恋愛工学復習シリーズ