恋愛工学復習シリーズ⑺「ファンダメンタルズとテクニカル」
恋愛工学復習シリーズもこれで、7回目を迎える。
目的は、恋愛工学のフレームワークを整理すること。
もし解説や解釈に齟齬があれば、指摘してほしい。
ここまで復習してきたプレイヤーは、それなりの結果なり、収穫があったのではないだろうか。
- 試行回数を上げるべく、出会いがある場へ積極的に参加するプレイヤー
- ヒットレシオを上げるテクノロジーの研究に励むプレイヤー
- 「ACSモデル」のAフェーズにおける得意な型を身につけるプレイヤー
- アポの記録をつけ、PDCAを回すプレイヤー
- フレンドシップ戦略の過程で、交友関係を広げるプレイヤー
少なくとも、私は成長している。確実に少しずつ、地道な努力を積み重ねることができている。プレーする回数が増えると、当然失敗して自暴自棄になる時もあれば、成功の味を噛みしめることもあるだろう。だからこそ、ここで「ファンダメンタルとテクニカル」に関して知識を整理しておきたい。今後の恋愛活動の指針に関わってくる内容だからだ。
なお、以下の書籍が講義のベースになっているので、一読してから本文を読み進めるほうがいいと思う。
- ファンダメンタルとテクニカル
そもそも株式投資の世界において、ファンダメンタル分析とテクニカル分析がある。
ファンダメンタル分析というのは、財務諸表などから企業の将来の利益を予測することによって株式の価値を理論的に計測できるという考え方に基づいている。外資系投資銀行のマーケットサイドを志望している学生などは、この辺りの知識をベースに推奨銘柄とその理由、業界の展望といった知見を備えて面接に挑むらしい。
一方、テクニカル分析とは、企業の事業内容や財務状況、経営計画を考慮せずに、ただチャートの動きのみによって将来の株価を予測する投資手法である。テクニカルの有名な指標に、ゴールデンクロスとデッドクロスなどがある。ちなみに、正月に実家に帰ったらおじさんが株で擦った話を延々と聞かされ、いとこにお年玉を払うという苦行をしてきた。。。話の内容からテクニカル分析でしたね。
こうした比喩をもって、金融日記の藤沢所長は以下のようにの述べる。
株式投資と同じように、恋愛もファンダメンタルズ(長期的な本源的価値)とテクニカル(短期的な心理的錯覚)な要因が、時に反対の作用をしながら複雑に絡み合うので、未来はなかなか予想できないからです。
すなわち、恋愛工学における「ファンダメンタルとテクニカル」とは、女性から見た男性を価値を株価のように捉えるといった考え方だ。これはどういうことか詳しく説明していこう。恋愛工学では、男性の価値は以下の式で表現可能である。
しかしながら、実際の世の中をみてみればわかるように、誠実で一途な状態はGood Dadの証でもあるが、非モテコミットに陥ってしまい、風俗やキャバクラにお金をつぎ込んでいる人が山ほどいるわけだ。一方、フリーターかニートかわからないけれども、都内のクラブやバーに入り乱れているアパレル界隈のチョイ悪系の男が中村アン風の帰国子女かぶれ女子からモテたりする。新宿ホストスタイルに憧れて茶髪、ロン毛のホストタイプの男がちゃっかりゆるふわ系OLをお持ち帰ったりしたりするのだ。 こういった理由から、一般に恋愛工学テクノロジーを装備したとしても、先の結果はわからない。
そういった背景があることを踏まえたとしても、恋愛市場における男性の価値は長期的に見たら「ファンダメンタル」に収束していくのだ。つまり、社会的地位、スペックが長期的にはモテるとも言い換えられる。
それで簡単なガイドラインですが、基本的に、男も女も恋愛経験が増えれば増えるほど、また恋愛工学などの正しい恋愛に関する専門知識が深まれば深まるほど、ファンダメンタルズ重視になります。
こうした恋愛経験値は、基本的には年齢に比例するので、相手が若ければテクニカル重視の恋愛戦略が有効で、シニアのプレイヤーにはファンダメンタルズ重視で行けばいいと思います。
結局、長期的には、株式市場と同様に、恋愛市場もファンダメンタル・バリューに収束していくのかもしれません。
さらに藤沢所長は以下の記事でも言及している。
「本当にモテたかったら」 、すなわち、「長期的にモテたかったら」、ファンダメンタルバリューの向上は必須ということだ。それは冷静に考えれば当たり前だ。職業上安定していて、社会的地位がある程度ある男は、Good Dadの価値が最低限担保されているわけだ。様々な経験を積んだアラサーの女子や、大学時代から背伸びしてデート経験を積んできたOLを、Good Genesのみで翻弄することは徐々に難しくなっていく。
- それでは、恋愛工学はその要件を満たす学問なのだろうか?
答えは、"Yes"
(恋愛工学生は瞬時にYesセットが頭に浮かんでほしいところ)
なぜなら、恋愛工学は学際横断的な分野だからだ。これまでの学問体系では解析できない、理解できない、把握しきれない現象を複数の専門領域の知見を用いて解析、把握、理解する学問だからだ。
大学でいうと、「慶應義塾大学総合政策学部」といったところか。
http://www.sfc.keio.ac.jp/pmei/#pm
総合政策学部は「実践知」を重視しながら、ひとつの学問領域だけでは解決困難な多様な問題の解決に資する新しい「知」を生み出す力を涵養します。情報言語や外国語の実践的な教育、国内外各地でのフィールドワークも充実。問題を的確に見定め、その解決方法を提案し、実行までできる「問題解決のプロフェッショナル」を育成します。
大学院でいうと、「東京大学大学院新領域創成科学研究科」といったところか。
新領域創成科学研究科は、学際性をさらに推し進めた「学融合」という概念で新しい学問領域を創出することを目指して1998 年に設置されました。ナノ、物質・材料、エネルギー、情報、複雑系、生命、医療、環境、国際協力など、伝統的な学問体系では扱いきれなくなった分野横断的な重要課題に取り組むために、各分野をリードする意欲的な教員が集結しました。組織の壁を取り払った自由でオープンな研究教育環境の中で多様なメンバーが密に交流・協力し、人類が直面する新しい課題に挑戦していくことが研究科の基本理念です
どちらも基礎学力は高くないが、学歴ロンダしそうな人が多く集まる点で、「恋愛歴ロンダしたいけれども、ファンダメンタルバリューが低い」恋愛工学の実態と似ている。みんな何かしらの恋愛コンプレックスを抱えているのだ。だからと言って、諦めたり、妥協はしたくない、プライドを持った戦士の集まりなのだ。
藤沢所長からのメッセージは以下だ。
それにしても、恋愛工学というは、進化生物学、経済学、金融工学、法律、心理学など、本当にさまざまな分野が学際的に融合しているホットな分野なんですよね。この極めてエキサイティングな分野の最前線に立ち、みなさんといっしょに研究し、そして実践できることを、本当に幸せに思っています。
思うと、恋愛工学を極めようとしたら周辺分野の学問を抑えなければいけないわけで、そういった知識が備わっていけば当然出世だったり、ホワイトワーカーになれるため、ファンダメンタルバリューが上がっていくわけだ。