外資系マーケターが推薦するマーケティング業務における必須の7冊
外資系マーケターがマーケティングに関して必須の書籍を紹介します。
まずは、マーケターレベルを図るテスト。
- ZMOTという単語を聞いたことがありますか?
Yesと答えられない人は、Digitalマーケティングに関わってはいけません(笑)なぜなら、ZMOT(zero moment of truth)という考え方がDigitalマーケティングの基礎になっているからです。いわば、デジタルマーケティングのド基礎です。Googleが2011年に公式に発表した考え方で、こういう概念的なお勉強をしていないマーケターはなんちゃってマーケターです(笑)
自分の会社はこうしたフレームワークの勉強をします。会社の偉い人曰く、プラットフォームは変わりゆくから、細かいHowよりも根幹的な部分をしっかり学ぶことのほうがマーケターとしての価値は上がっていくとのことです。 ちなみに、同様な概念というかZMOTという考え方の前提になったのがFMOTという考え方です。こっちは2000年代前半にP&Gが発見しました。
一応、ZMOTに関する公式文書のURLを貼っておくので勉強したい人はどうぞ。
Winning the Zero Moment of Truth eBook (2011)
ということで、一応マーケティング業務を2年間行ってきて、マーケティングのお勉強もそれなりにしてきました。マーケティングは言葉の定義が広く、業務内容も多岐にわたるので、業界ごとに必要なことから学んでいくのが正解です。
大きな流れとして、
のどちらかにいるかによって学ぶ内容はかなり変わります。ですが、Google adsenseの貼り方とかのHow toよりも、「マーケティングフレームワークを適切に用いて目の前の事象を分析、自社の資源から考えられる打ち手を提案する」ことのほうが、30代以降の市場価値は上がります。なので、細かいDigital marketingのtipsではなく、もっと根幹的な部分の考え方に影響を与える書籍を抜粋しました。
まずは、マーケティングの神様であるフィリップ・コトラーの著作。お勉強っぽい内容ですが、5A、PAR、PBRなどの言葉がわかりますでしょうか。もともとマーケティング3.0は、「理念を語らないと売れない時代だよ」ということを言っていたのですが、4.0ではDigital shiftが起きた状況でどう対応していけばいいかを詳しく語っています。
コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則
- 作者: フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン,恩藏直人,藤井清美
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/08/21
- メディア: 単行本
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ガチっぽいblogを見つけたので、一応紹介しておきます。英語の勉強として、原著で読むのもありかもしれません。
次に、必須なのがこの名著。数式も一応ありますが、数学ができなくても結論は理解できる書籍です。要は、カテゴリーによっての購買行動も確率の試行回数に置き換えて分析は可能です。これのエッセンスは「消費財における需要予測モデルをBrand equityを向上させることで、最終的に売り上げを伸ばす」ことにあります。が、短期的にはDisturibution(配荷率)をあげたほうが売り上げにはインパクトがあったりします。そういった法則が学べます。
確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
- 作者: 森岡毅,今西聖貴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/06/02
- メディア: 単行本
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上記より読みやすいのがこちら。Who/What/Howというフレームワークを如何に実践で使用するかを解説しています。これはマーケティング未経験の人が概要を掴むにはいい書籍です。日々の業務内容にかかわるというよりかは、マーケティング的な考え方を知るための書籍です。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
- 作者: 森岡毅
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/04/23
- メディア: 単行本
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そして、ガチな2冊を紹介します。
1冊目は、"How brands grow"という科学的手法でブランドの法則を導いた書籍です。例えば、「購入回数を増やす」ことで売り上げを伸ばすことがケース面接上正しくても、実際にマーケティングで購買回数を増やすことはほぼできません。マーケティングで何ができて、できないのかを実例ベースで解説している書籍です。
2冊目は、ハーバード・ビジネス・レビューから出た書籍。マーケティングに関して知っておいたほうがいい論文をまとめてくれています。例えば、セグメンテーションの弊害とか営業とマーケティングの垣根がどうなっているかとか、深いテーマについて学べます。
マーケティングの教科書――ハーバード・ビジネス・レビュー 戦略マーケティング論文ベスト10
- 作者: ハーバード・ビジネス・レビュー編集部,DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちょっとDigitalに関しても紹介していきます。この本は、元Googleの方が書いたデジタルマーケティング。細かい動作を覚える前に、こういった大きな概要を包括的に理解する方が10倍大事です。
最後は、マーケティングよりかは経営に近い領域ですが必須の知識であるKPIに関する書籍。KPIがどの上位概念につながっているかを理解しないと、意味ない数字あそびになってしまいます。
データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標
- 作者: マーク・ジェフリー,佐藤純,矢倉純之介,内田彩香
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/04/20
- メディア: 単行本
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GWもガンガン勉強していきましょう!