港区女子に愛される男を目指す
2017年の目標は、
「港区女子に愛される男を目指す」
来年は、これがテーマになる。というより、2020年まであらゆる目標がこの理念を実現する方向性になる。会社で言う全社戦略だ。
自分なりに来年以降の目標を何にするか考え抜いた末、辿り着いた結論である。
なぜこのテーマになったのか?
以下興味のある方だけ、ご覧いただきたい。
端的に述べると、理由は以下の3点に集約される。
- 「港区女子」市場が可視化できる規模で存在するから
- 多くのサラリーマンが現在保持しているcapabilityを用いて到達可能だから
- 市場での競争優位性が、Global PUAへ繋がるため
以下説明していく。
そもそも、多くの恋愛工学生にとって、恋愛工学の位置付けは各人によって異なるが、「恋愛工学は手段であって、目的ではない」ことは変わりない。宗教や学問と同様、自己の人生をより豊かにするために、極めようと日々励んでいるわけだ。
そして、受講生の大半はサラリーマンである。ともすれば、「サラリーマンにおける恋愛工学の意義」という命題に対しては、
「サラリーマンが恋愛工学の世界で自己の目標を達成しつつ、プライベートでの充実を図るには?」
すなわち、「サラリーマンという制約条件がある中で、恋愛工学関数と生活関数の最大値を求めるには?」といった制約付き二変数関数の極値問題に論点を設定できる。
なぜなら、サラリーマンがナンパ師に近い恋愛工学活動に励む方向性をそのまま目指すと、仕事が崩壊する。当たり前だ。時間は有限だからだ。我々はそんな暇ではない。
ここで重要なのは、そもそも恋愛工学は、「外資系投資銀行に務めるサラリーマンが有限な時間の中で、恋愛面における効用を最大化するために練られた戦略」である。
そういった背景を理解した上で、サラリーマンである我々は「恋愛工学を使いこなす」べきであり、「恋愛工学に使われる」側ではないことを念頭に置かなければいけない。そして多くの人が、金銭的な面で損なゲームだとわかっていても、「幸せを共にするパートナー」と結ばれることを一つの節目と見なしている現状から、浮かび上がってくる論点として、以下が考えられる。
ーどの恋愛市場に参入するか?
ーその恋愛市場はそもそも存在するのか?
ー存在したとしても、参入する価値ある規模なのか?
ーその市場で、競争優位性を保てるだけのcapabilityが自社にあるのか?
ー参入障壁はあるのか?
ここで、簡単なモデルに置き換えて男性像を理解しようと試みる。
資本主義ゲームに存在している男性を関数f(x, y)で表現する。いわば、自分時価総額と近い概念かもしれない。あるいは、金融日記でいうファンダメンタルバリューに相当する。
男=f(x, y)=(money, attractiveness)
単純に、変数(=男を表す指標)をお金だけにすると、
金持ちのハゲ男や金持ちのデブ男を女性が嫌厭する現象を説明できないため、moneyのみでは示せない。
同様に、変数(=男を表す指標)を魅力だけにすると、
Exile系の男性に多い、動物的男性性を強調するが貧乏男を女性が軽蔑する現象を説明できないため、attractivenessだけでは示せない。
ゆえに、f(x, y)=(money, attractiveness)で表現するのが適切だと考える。
そうすると、「港区女子」はセレブのような右上ほどではないが、右上の男に憧れている層だと認識できる。例えば、道端アンジェリカなどは右上界隈の男でないと満足しないようだ。
https://news.careerconnection.jp/?p=9211
男の感覚値を掴むために、世界的セレブJustin Bieberを考えてみよう。彼は、若者にもかかわらずForbsが発表する富豪ランキングにランクインし、スーパーモデルとも付き合うだけの男性魅力がある。これは、グラフの右上に存在することを感覚的に理解できるだろうか。アメリカ大統領ドナルド・トランプも右上界隈の男だ。上戸彩と結婚したEXILEのHIROも右上だろう。他には、中国人の富豪二世と称されるオタクお坊ちゃんは、右下界隈の男だろう。また、地方のマイルドヤンキーは、左上界隈の男の確率が高いかもしれない。各々の位置付けは各自振り返って査定してほしいが、我々は右上を目指して日々精進しているわけだ。
- 市場規模が可視化できる程度に存在するから
これはとても大事だ。そりゃ芸能人やスーパーモデルと接点を持てたらいいが、一部の関係者を除いて容易ではないことは明らかだ。
一方で、東京在住の女子30人のうち一人は「港区女子」になる。クラスに一人いる感覚だ。
そして、山手線の内部と東急東横/田園調布/井の頭といった主要沿線上になれば、女子10人のうち一人は「港区女子」だ。
六本木にいけば、女子3人のうち一人は「港区女子」。
つまり、六本木のクラブか銀座のコリドーを歩けば、「港区女子」に当たる。
そんな具合だ。地方都市に行くと、もちろんその割合は現象していくが。
この規模なら、ふらっと出歩けば、六本木ヒルズあたりに234人*存在しているわけで、まあ恋愛工学性なら2,3人ぐらいは出会えるわけだ。
これなら、サラリーマンも日常の生活中で活動できる点において、意味がある。
*概算は以下。
六本木6丁目の夜間人口が1,597人。男女半分として、780人。そのうち、約30%は港区女子とすると、234人。港区公式ホームページ/麻布地区総合支所管内
- 多くのサラリーマンが現在保持している財を用いて到達可能だから
よく就活のグループディスカッションで、時間が迫ると「実現可能性」と「インパクト」の二軸でどれが適切な案かを絞り込んだ。同様に、サラリーマンとしてのcapabilityを活用して「実現可能性」があることは、非常に意味あることだ。そりゃ、起業してお金持ちになったり、元々の両親の資産を相続してもらうことでお金持ちになれたらいいけれども、それは実現可能性がかなり低い。一方、「港区女子」を魅了しているハイスペサラリーマンになら、一般サラリーマンにも夢がある。もちろん、相当な努力や犠牲を覚悟の上だが。とは言え、他の選択肢よりかは実現可能性は高いのではないだろうか。
具体的な基準は以下のように設定したい。
ハイスペ={A∧B∧C∧D}
(A)年収1000万円以上
(B)国家資格取得
(C)社会的信用のある肩書き
(D)英語力(TOEFLE 100程度)
上記に設定するとなんとなく世間の雑誌やメディアが構築している「ハイスペ」のイメージと合致してくる。
Aの基準は、「可分所得を設定するべき」や「税引後の手取り額が適切でなないか」といった議論の余地が若干あるが、勝間和代の著作にも、明確に「年収1000万を稼ぐ男を狙え」と指示が入っていることから、1000万円以上と設定した。もちろん、上記を満たしたからといって港区女子からモテるという因果関係ではないが、集合の要素の一部であることは明確だ。そして、おそらくこれを達成すれば、間違いなく女性を選べる魅力のある男になれる可能性が高い。
海外駐在をしている大企業の経営企画部
外資系IT企業プロダクトエンジニア
外資系コンサルティングファームのシニアアソシエイト
PEファンドで資金調達を行うアナリスト
企業法務に従事している国際弁護士
不可能な基準ではない。実際にこの層に当てはまる男性は一定数いるわけだ。
- 市場での競争優位性が、Global PUAへ繋がるため
「港区女子」マーケットで勝つことが、今年秋に明記した目標、「Global PUA project」に繋がる。2010年ごろ大ブレークした「ゴシップガール」のような生活をすることをイメージしているとも言える。
「港区女子」が好きな土地は、グローバル都市*でもある。
グローバル都市とは、経済的、政治的、文化的な中枢機能が集約されている。例えば、多国籍起業といった世界経済に影響を及ぼす組織の中核の存在、行政機関、シンクタンク、国際機関の地域統合本部といった政治的影響力の高い組織の存在、Food, Fashion, Musicといった若者文化の最先端を担う象徴、といった感じだ。
さらに、ミクロレベルで観察すると、人口密度、人口の流動性、文化/流行の発信地、娯楽施設の密集度、公共交通機関の発達による移動時間の短縮、複層化するコミュニティの存在、多様性ある人口構成、若者の憧れの象徴、といった様々な機能を満たしている。 また、労働人口における高学歴者の割合が高く、企業や市場にサービスを提供する専門サービス業や知的産業が発展しており、富裕層、富豪が多い。f(x, y)のxの変数が高い人が他の都市と比較して多いのだ。
*コンサルティング会社 A.T.カーニーが発表したGlobal cityにもランクインしている
ゆえに、グローバル都市の東京で養った競争優位性は、他のグローバル都市にも転換可能である。もちろん厳密には都市間で差異があるため、自分で調整する必要があるが、重複する部分もまた多い。帰国子女でない純ジャパサラリーマンは、ただでさえ英語の習得に時間を浪費するわけで、これ以上時間を無駄にできないのだ。
したがって、「港区女子に愛される男を目指す」ことが、サラリーマンの文脈において、戦略として正しいと言える。
以上から、「Global PUA」へ向けた戦略は、「港区女子に愛される男」と設定できた。
さて、戦略が設定された今、
「どうやって実現するか」といった Howの問いに関しては、まだわからない。
先駆者がいない、あるいは、いたとしてもノウハウが公開されていないからだ。未上場株、非公開案件といったところか。
企業のExitと同様に、個人のExitにも共通項はあっても共通解はないが、
読者の皆と共に解を見つけていきたい。
ぜひ2020年の東京オリンピックまでに実現させようではないか。