恋愛工学復習シリーズ⑼「スランプからの脱却方法」
恋愛工学復習シリーズもこれで第9回ということで、この数ヶ月間でスタンスをきっちり基礎から見直すことができたと思っている。筋トレで言えば、「フォームを見直す」に値するだろう。ちなみに、前回は「モテの公式」でした。
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やはり何事も基礎が大事であり、その基礎の習得は正しい姿勢と徹底した反復のみ獲得できる。この数ヶ月間で試行回数は上がった。社会人である以上、デートできる回数なんて上限が決まっている。ともすれば、論点は「如何にして毎回意義深いデートを行うか」に尽きる。そう、部長に1年後の企画案をプレゼンテーションするのと同様、準備が大事なのだ。何事も準備をおろそかにしていたら結果はついてこない。毎回これでもかと追い込んで初めて、緊張感がほどけた自信あるマインドで挑める。それでは、最終回も見ていこう。
- スランプからの脱出方法
恋愛工学の技術水準が上がっているにも関わらず、ヒットレシオが低下する主な原因は、パッション、情熱の欠如だ。テクニックの問題ではなく、ハートの問題なのだ。
はやり、「心」「情熱」「パッション」 が先にくる。マインドセットの重要性はこの復習シリーズでも何回か指摘したが、それくらい重要なのだ。まずは、心から。
まだ、恋愛工学を試しはじめたばかりのときは、当然だが多くの男性読者がセックス不足の状態だったと思う。つまり、新しく女と知り合ってセックスする、というその行為自体が最高にエキサイティングだったわけだ。さらに、よく知らない女をこんなに積極的に口説いている、というその自分の行動自体にも興奮している。全てが新しく、全てが刺激的だったんだよ。あの頃は。相手の女を大して好きじゃなくてもね。
そうすると、自然と目がキラキラと輝き出す。顔の表情が明るくなる。力強い息遣いになる。セックス不足から自然に湧き上がる相手の女に対するレスペクト。いままでやったことがないような大胆な自分の行為に対する興奮。そして、経験不足からくる自信のなさを補う、覚えたての恋愛工学のテクノロジーの数々。
こうした要素が一体となって、君をとても魅力的な男のように見せていたのだよ。
まさにスーパーサイヤ人状態と言っても過言ではない。そう、恋愛工学生として成功体験を積んだ間もない頃は、自分の中で何かが変わった感覚、新しい世界に足を踏み入れた高揚感、噛みしめる自己への成長に対する歓喜、様々な感情が渦巻いていたのだ。
ところが、こうした成功体験を重ねるにつれ、自信がついたので表面的な恋愛工学のテクノロジーは安定して繰り出せるようになってきても、そこにはもはや新鮮味が感じられない。似たような場所で出会った、似たような女。その女を口説いて、セックスして、何度かセックスしたあとに、たぶん別れるんだろうな、というそこまで見えてしまう。もはや、そのプロセスが全く楽しくなくなってしまったんだ。恋愛が、ただのルーティーン・ワークに成り果ててしまった。
この会社で働き続けたら定年までにどれぐらいのポジションになるのかが全て見えてしまった大企業の中間管理職のサラリーマンみたいに、女と話しているときの君の目は死んだ魚の目みたいだったわけだ。
それでは、口説けるものもの、口説けなくなってしまうよ。
藤沢所長からのスランプ脱出方法は以下の二点に集約される。
こうしたスランプから抜け出るにはふたつの方法しかない。
ひとつ目は、ナンパをしばらくやめること。そして、空いた時間に、地道に自分のバリューを引き上げる努力をする。具体的には、金と地位を高めるためにがんばる。ジムに行って、身体を鍛える、などだ。本を読んでもいい。
ふたつ目は、狙う女のレベルをひとつかふたつ上げる。試行回数、ヒットレシオが低下し、セックスできる数は間違いなく減るだろうが、心から魅力的だと思える女だけを狙うことにより、情熱の欠如という問題は自然となくなる。
どちらを選ぶかは君次第だ。あるいは両方を選んでもいい。
大した刺激がないのに女のケツをいつまでも追いかけているのは人生の無駄ということだ。グダグダ恋愛するのではなく、密度の濃い恋愛をして、自分の理想に近づくことが人生を振り返った時に重要なのだ。なるほど、アラサー女子にこびりつく水垢は、この"ダラダラと恋愛している"状態から生じていたのか。だからこそ、「Over30独身女性」は、若者世代からしたらタバコの煙のようになんとなく煙たい存在に感じたのか。
同じミスをしないためにも、「ファンダメンタルバリューを向上させる」、あるいは、「S級美女を狙う」といった要素を満たしている『港区女子に愛される男を目指す』はやはり王道をいっていると言っても過言ではない。
「 忙しくなったらアポの時間が取れないではないか?」
そんな杞憂を抱く読者もいるかもしれないが、そんなことは実際に起きてから考えてくれ。 ちなみに、藤沢所長からの解は以下になっている。
それで忙しいときの恋愛戦略としては、ビジネスと同じように、新規顧客獲得は既存の顧客から売上を上げるよりも通常は何倍もコストがかかるのですから、新規顧客の開拓はひとまず中止して、既存顧客の満足度を維持して、安定したセックスフローの確保を目指すのが第一じゃないでしょうか。これがまずは基本戦略ですね。
しかし、恋愛の女神さまは意地悪で有名なので、こういう糞忙しい時期に、往々にして、素敵な女子を紹介してきます。そんで、会ってすぐにセックスするか、ストップロスか、みたいな相手のハンドの強さも読もうとはせずにいきなりオールインみたいなのはよくない、というのがここまでの話ですね。
もう、こういうときは、無理に会わなくても、正直に忙しいことを打ち明けて、この仕事が一段落したら会いたいなぁ、みたいなメッセージを送るのが一番だと思います。
ちなみに、仕事を犠牲にして、女の優先順位を上げることはいかなる場合もオススメしません。
恋愛工学生の諸君、今は仕事と勉学に励もうではないか。
夏に訪れるS級美女との出会いを楽しみに。
我々は一人ではない。誇り高き恋愛工学生の栄光を祈って。
#恋愛工学復習シリーズ